富士宮

未来を担う子供達とのふれあい

 昨年、私の妻の友人のアマチュアヴァイオリン奏者のRさんから「富士市内の小学校から音楽教室の依頼を受けたのですが、一緒に演奏しませんか?」と、妻(ピアノ)や私(バスーン)も誘われました。ふだんあまり馴染みの無い楽器を間近に見て、聴こうという主旨のようです。当初、あまり自信はありませんでしたが、友人のたっての頼みと言うこともあり、快く引き受けました。

 「小学校の音楽教室かあ・・・懐かしいなあ・・・」
 と、自分が小学校2年生の時のことを思い出しました。

 同級生にヴァイオリンを習っている女の子がいて、ヴァイオリンは珍しいからと、当時の先生の計らいでその子が各教室をまわって3分程度演奏してくれたのです。その光景は当時少年だった私の心に深く刻まれ、今でも覚えています。

 何度か練習をしているうちに、あっという間に約束の日が来ました。12月のとある日。初めて行ったその小学校は駿河湾がきれいに見えるだけでなく、校舎もきれいでお洒落なデザイン、中に入れば広々としていて、本当に市立の小学校?という印象でした。時代はかわるものですね。

 5年生全員、3年生全員、4年生全員の順で各学年の音楽の時間を担当しました。ヴァイオリンやバスーンの音色を聴かせたり、音の出る仕組みを説明したり、バスーンと子どもたちとで背比べしたり・・・。授業とは言っても楽しいひとときでありました。

 嬉しかったのは、意外と言っては失礼ですが、音楽や説明を聞く時の子供達は一切おしゃべり等せず真剣に聴いてくれました。また、感心したのは質問コーナーで矢継ぎ早に真剣な質問がきたこと。

「どうしてバスーンはそんなにごちゃごちゃしているんですか?」
「どうしてバスーンは吹く所はとても細いのにだんだん太くなるんですか?」等々・・・。

自分もとっさでしたが、ひとつひとつ真剣に答えました。

最後の締めくくりは、クリスマスの時期ということもあり、「あわてんぼうのサンタクロース」をみんなで歌って終わりました。

↓そのときの様子を動画にしました。

http://www.youtube.com/watch?v=t5oq2kZJatI

ちなみに、後日ネットでこれを見てくれた編曲者の山口景子さん( http://hk.pose.jp/index2.html )から「ぐっときて涙がでた」とのメールをいただき、こちらもぐっときました。

 つたない授業でしたが、この日の出来事は自分が小学生の頃のように、子供達の記憶の1ページに残ってくれたでしょうか?

丸山工業株式会社 代表取締役  九川 治喜


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