富士宮

私の原点と指標

 私は定期的に通う飲食店があります。そのお店とは「無添くら寿司」。
「無添くら寿司」は、大阪在住の友人に勧められて行ったのがきっかけで、それが2002年春。それから、私は、当時唯一の関東地区の店舗であった中央高速八王子IC前店や、大阪府下の店舗にわざわざ食べに行くようになりました。

 そこまでして「無添くら寿司」へ行く理由は、お寿司が食べたいとかドライブをしたいと言う理由ではなく、徹底的に自動化された店舗を見るのを楽しみで行きました。

 「無添くら寿司」は、3分間に50個の寿司を作る寿司ロボット、皿回収システム、寿司時間廃棄システム、ビックらポンなどの設備を有していました。これなら寿司職人など不要。私が興味をそそられたのは、それではなく、店舗内に天井に設置された監視カメラ。これは防犯用ではなく、各店舗の利用状況を監視カメラとネットワーク回線を通じて、本社が把握し、その都度各店舗に指示を出すというシステム。ある時は、3時間程店舗内に居てその動きを見る事もありました。くら寿司は、私のビジネスの指標です。

 じつは、私は、自動化をこよなく愛する人間なのです。その原点となったのは、子供の頃、TVで見た、「宇宙戦艦ヤマト」と言う漫画この中で登場する「アンドロメダ」と言う戦艦でした。この「アンドロメダ」と言う戦艦は、機関部の制御、操縦、攻撃まですべて自動化された戦艦で、10万トンの戦艦の割に、乗員はわずか95人で動かす事ができます。攻撃は、レーダーでとらえた敵の情報をコンピュータが分析し、その結果が各パーツで伝達されると自動的に始動するというシステム。この攻撃システムは、じつは、現在、海上自衛隊の「イージス艦」の機能とほぼ同じシステム。 今から30年以上前に、現在のイージス艦のシステムをテレビの漫画に描かれていたこと自体、驚きなのですが、この30年前の漫画で見た、「アンドロメダ」こそ私の原点です。 

 「自動化 機械化をすすめて、少人数でも大きな敵とケンカする」

 現在、私は、ガス器具ヒルズというインターネットショッピング(以下Eコマース)事業を運営しています。ライバル企業は、上場企業や社員数 数千人を擁する企業です。

 通常のビジネスでは、零細の当社と上場企業では、「像と蟻のケンカ」、当社では上場企業のケンカ相手にもなりません。でも、面白いことに、Eコマースでは上場企業も零細企業の当社でも、「同じ画面に映り、同じ土俵でケンカが
できる」。販売も24時間365日、インターネット上でショッピングモール側が自動的に受注を受け付けてくれます。これもある意味・販売・小売の自動化。

 すべての業種に私の考えが通用するとは、言わないまでも、小売・販売に関して言えば、自動化は、中小零細企業が、大企業と対等でケンカできる武器になると思います。

 私は、「うちはどうぜ零細だから・・・」とか零細企業のままで自己満足するようなことはしたくない。常に前進・改善をして、さらに上の世界を目指したい。そのためのキーワードが「さらなる自動化 機械力」なんだと思います。

草ヶ谷燃料株式会社  草ヶ谷 力


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