富士宮

第33回中同協役員研修会in静岡 第1講 同友会の歴史と理念

5月23日(木)・24日(金)、ホテルセンチュリー静岡にて、中同協役員研修会が開催されました。これは全国を対象に年2回開催される研修会なのですが、静岡では今回が初の開催となります。

70分間の講義+60分間のバズセッションを2日間で3回実施するうえ、中同協を代表する面々が講師陣なのですから、全国大会3大会分の価値があると言っても過言では無い研修会です。

参加者:16名 阿久澤、朝日、伊藤、稲原、宇佐美、河原﨑(哲)、眞、佐野(充)、鈴木(進)、鈴木(高)、竹内(昭)、西躰、穂坂、簑、望月(知)、渡邉(卓)

開講挨拶では、加藤明彦中同協副会長が同友会運動の3本柱①企業作り②同友会作り③地域作りの3点において、①企業作りでは、役員は学びの気付きの量が圧倒的に多く、その学びを100%自社に生かすことが出来ること、②同友会作りでは、自主的自発的な活動だからこそ、会勢を伸ばし続けることが出来ていること、③地域作りでは、10年前に比べ圧倒的に認知度がアップしているとともに、果たすべき使命も大きくなっていること、それらをまとめて「醍醐味」と表現していたのが印象的でした。

第1講は、国吉昌晴中同協顧問による「同友会の歴史と理念」です。

今年、設立50周年を迎える中同協で、「中同協50年史」の編さんにも携わった国吉顧問による同友会の歴史は、やはり重く深いものでした。

戦後からわずか2年後の1947年、前身である全日本中小工業協議会(全中協)が設立。その後、全中協が日本中小企業政治連盟(中政連)と合流するなか、その運動に批判的な人たちが1957年に作ったのが日本中小企業家同友会(現在の東京同友会)。その後、各地で設立された同友会をまとめる組織として、1969年に中小企業家同友会全国協議会が設立、そして、今年50周年。

そして、この50年の間に、同友会理念や活動目的、運動の精神などが次々に発表されます。

1973年、「同友会の三つの目的」の成文化(良い会社、良い経営者、良い経営環境を目指す)
1974年、オイルショックのさなか、「決して悪徳商人にならない」声明発表
1975年、「中小企業における労使関係の見解(労使見解)」発表(人を生かす経営)
1977年、「経営指針を確立する運動」を提唱
1990年、「同友会理念」を採択
第一に、「同友会の三つの目的」です
第二に、「自主・民主・連帯の精神」です
第三に、「国民や地域と共に歩む中小企業をめざす」ということです
1993年、「21世紀型中小企業づくり」を宣言
2000年、「国民と中小企業・地域にやさしい金融システムの確立」制定を提唱
2003年、「中小企業憲章」制定宣言を採択
2016年、「中小企業家エネルギー宣言」採択

こうして改めて振り返ってみてみると、そのどれもが先進性と普遍性を持ち合わせていることに気付きます。これは、たまたまそうなったという訳ではもちろん無く、先輩会員方が議論に議論を重ねて導き出したものだからこそ持ち合わせているものでは無いかと思います。

「先人が積み上げてきた価値にあぐらをかいているだけでは駄目だ」という強烈なメッセージを国吉顧問より受け取り、講義は終了しました。

グループ討論のテーマは、「中小企業家の誇りと使命とは?」でした。私のグループは、静岡が4名、京都、愛知、富山が各1名の7名でしたが、各人の意識が非常に高く有意義なグループ討論となりました。

特に「中小企業」では無く「中小企業家」という「家」にこだわったことについて、深い議論をすることが出来ました。(その分、議論のまとめをする時間がありませんでした)

まずは軽くジャブから、と思っていたら、いきなり強烈なストレートを浴びた第1講でした。


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