6月度例会 富士支部との合同例会開催
平成25年6月20日 富士・富士宮合同例会が開催されました。
冒頭の前島富士支部長の話にも出てきましたが、この合同例会は今年で数えて11回目の開催となりました。十年一昔とは言いますが、当時と現在を比較すると会員の顔ぶれもだいぶ変わっているのでしょう。しかし、夫々に脈々と受け継がれてきた伝統は、幾分輪郭は変わろうとも、その中核である理念や精神を基本としてしっかりと受け継がれているはずですし、支部としての細胞でもある我々のDNAに深く刻まれているものと思います。
そん中、合わせて八十数名の参加で開催されたのでした。
<今回の記念講演>
エイベックス(株) 代表取締役会長/愛知同友会の代表理事
「激変の時代を乗り超える同友会型企業」
~社員の成長が、会社発展の鍵~
今回は、レジュメをみるなり絶対に拾って帰らなければならない言葉がいくつも散りばめられていて、それを聞き逃すまいといい緊張感を保ちながら講演を集中して聞く事が出来ました。同友会に入会する前の自身の実情と入会の経緯から、怒涛の勢いでお話をしてくださったのですが、時間の感覚を忘れてしまうほどに惹き込まれてしまったように思えます。加藤氏が、中でもしきりに言っておられたのは「人」についてであり、同友会の労使見解、人間尊重の精神がいかに中小企業の経営に於いて大事なのか、「自主」「民主」「連帯」の理念に基づき、いかに「人材育成」をしていくべきなのか等、人・従業員との関り方について、いつも聞いているお話とはまた違った視点で勉強できたと思います。
経営に対する姿勢として、経済環境や競合企業等の外部要因に責任を転嫁せず、自社の課題として展開していき、その中で自社の強み・弱みを徹底的に分析するという事でした。就中「克ち進む経営」の本質についてふれ、あるべき姿・成功要因を見出すというお話については、自分の精神に内包する「甘え」を改めて実感した次第です。
「会社は必ずつぶれる」なんて言葉も衝撃でしたけども、話を聞けばなるほど「現状に甘え」て、危機感を持たずに何もしなければそうなるんだろうと理解する事ができ、会社を発展させるためには、常に「危険と機会」の認識をする事がその秘訣であるとの事でした。
後の懇親会では、早速加藤氏の元へ富士宮支部の所謂”自動車部会”を集めて向かい、結構な時間名刺交換も含めてお話をさせてもらう事が出来ました。そこで、「自動車業界の現状を打破する要諦は?」と質問をさせてもらったのですが、教えてもらったのが「きちんと情報を得て、それを分析し、その中で自分の戦える市場を開拓する事」でした。もっと情報を得る方法として例えば「大学の教授”と懇意にして、大企業の動向や生の情報を収集してもらいなさい。それを可能にするには同友会を利用すればいい」というご意見もいただきました。最近、ちらほらと県の事務局に顔を出す機会も御座いますし、その場でその様な機会に恵まれれば幸せですし、出きればポジティブに捉え、企業活動と同友会活動を車の両輪としてバランスを保ちながら前進して行きたいものです。
余談ですが、冒頭で出てきた「TPP」ならぬ「TTP」(徹底的にパクル)というキーワード・・・パクルをどう捉えるか・・・徹底的に模倣して自分の武器にするもしないも自分次第です。基本、人間は生れ落ちて何をするかと言えば「模倣」から入るものです。最初は平等に機会が与えられても、時が経過するとまったく違う個性になる。オリジナリティーの要素には過分にパクリが入っているはずですから。それが、文化であり伝統であるはずです。故に”パクリ”と言うより、いい教えを頂いたらそれを如何に消化して如何に吸収するかでしょうね。本当によき学びの日でありました。