富士宮

第5回 青懇先輩経営者交流会を開催しました。

平成25年11月29日。今年度第5回目の先輩経営者交流会を開催いたしました。

 今回の先輩は、株式会社森下建設代表取締役 森下孝一氏であります。

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今まで数々の武勇伝を人づてに聞いてはいましたが、実際お会いして話を伺うと、義理人情を大切にする親分肌のその人柄に惹き込まれます。

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今回も我々若造達の来訪のために、一日半をかけて自らの手で山芋をすりおろして準備をしてくれてありました。それを年季の入った笑顔で振舞ってくれる姿はまさに親分そのものです。その昔”山芋の会”と称して森下さんを囲んでの宴も富士宮支部には存在したそうですが、時を経て青懇の交流会に於いて復活していただいたことに感謝する次第です。山芋は勿論、麦御飯・煮物等の準備をしてくれ、終始笑顔で微妙な掛け合いもしながら、我々に付き合ってくれた奥様の存在も忘れてはなりません。「この人には、お金では苦労したけど、それでも周りの人達を幸せにしてきたし、人が寄ってくる。それが、すべてです。」とおっしゃり、ほんのり嬉しそうに覗えたその表情に、苦楽を共にしてきた夫婦のあるべき姿の何たるかを見た思いです。この先輩経営者交流会も回を重ねてきたわけですが、共通して言える間違いないことは、”必ず”いいパートナーがいるということです。仕事においても生活においても、互いに高めあい築き上げてきたものが我々中小企業の活力の源泉の一つである事は間違いないと思います。

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 歓談の中、お酒も入り森下さんが生き様乃至、信念を語ってくれました。仕事に於いては”五感”を大切にしている事。「今は住宅を建てるにも材料が±ゼロで入ってくる。大工はそれを組み立てるだけ。夫々の誤差を調整しながら仕上げていくのが本来の大工(職人)の仕事である。」「式年遷宮はその技術を継承して、温存していくためのもの。五感を磨き継承していかなければ技術は廃れる。」まさに日本が直面している”職人”の伝承の難しさ大切さを表現してくれたと思います。そして『一期一会』森下さんの真骨頂「俺の近くに来た奴は、みな幸せになればいい・・・」格好良いです。この言葉は禅語に由来するわけですが、「一つの出会いに集中して 心から信頼し合える関係・仲間を作る。」その思いの深さ、関係の深さを構築してきたのが富士宮支部の歴史なのではないでしょうか。

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 宴は夜遅くまでに及び、その中で森下さんの文化に対する造詣の深さに驚愕いたしました。わずか19歳にして詠んだ詩が『浴衣きて川辺にそうて歩めれば 月に照らされ踊る若鮎』です。今回の参加者は三十後半から四十台に及んだのですが、誰とて詩を詠める者などいよう筈もありません。このような雅な伝統文化に触れることも、これからの経営を担う我々には必ずや必要なんだなと実感しました。最後には太鼓まで持ち出し、その鼓の音色に酔いしれた夜でした。次回(迷惑でなければ)は、是非とも例の地下室に我々を誘っていただきたいものです。森下さん有難う御座いました。

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 余談ですが、今回の山芋の隠し味として使われていたのが”鯖”だそうです。だからこそ味わえたこのコクと旨味は、山芋だけではなく森下さんの人柄そのものであると思います。

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