富士宮

障害者雇用のフォーラムに参加して

 11月末に障害者雇用のフォーラムに参加をしました。その中で、富士宮支部会員でもある、富士山ドリームビレッジの林さんがコーディネーターとして、パネルディスカッションが行われました。その中で、雇用する企業の代表としてある県内大手企業の役員の方がパネラーとして参加されておりました。

 このフォーラムでは、いわゆる美談として取り上げられる事の多い障害者雇用ではあるが、現実問題はどうなのかを掘り下げる事をテーマに行われており、パネラーも各々の立場である程度の本音の話を語ってくださいました。

 話が進むなか「企業が障害者を雇用することの意義」について企業経営者として尋ねられた前述の大手企業の方の話が、「本音の話をさせて頂くと、我々は株式を上場している企業でございます。ですので、ステークホルダーとしての優先順位は、やはり第一に株主です。第二に顧客そして社員や家族、第三としてCSRとしての法令遵守をするうえでの法定障害者雇用率の達成となります。」ということだった。

 もっともの話である。理屈もいちいち理解出来る。・・・が、何か違和感というか疑念というか・・・しっくりとこないのである。私が上場企業の経営責任者だったらきっと同じく考えるのだろう、けど。

 現在、支部の経営理念委員会にて経営理念作成に取り組むなかで、大企業とは違った視点が大事なのだと実感している。企業として、経営者として地域社会に必要とされる、アテにされる存在として地域と共に会社を経営出来る存在になっていかなくてはと考えている今、障害者雇用だけではなく自分の目指す方向性を再確認出来たフォーラムになったなと感じました。

 余談ですが、このフォーラムで宮城島元清水市長とお会いしました。私が以前やっていた青年の船の出航式にて来賓でお越しくださった当時の宮城島市長が

「青年の特権は失敗が許される事だ、失敗を恐れず何事にもチャレンジしてきなさい。」

とエールを送ってくださった事を思い出しました。また違った会合で、中同協の鋤柄会長が

「同友会でいっぱい恥をかけ、悔しい思いをたくさんしろ。そしてなにくそと思って勉強しなさい。」

と仰っていた事も思いだし、最近同友会でもちょっと守りに入っている自分に気づき、よし気合いを入れ直そう!と

気持ちを奮い立たせました。

富士宮清掃有限会社 穂坂勝彦


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