自分がライバル 創業10周年
平成21年11月1日。カボスメディアワークスが平成11年11月1日、ぞろ目の日の創業から10周年となりました。支えてくださっているスタッフ・仲間、家族、お客様、地域の皆様のおかげです。ありがとうございます。そしてまた、同友会のメンバー無しに、後半の五年は語れません。
IT業界、というと周りから「華やかで景気いいでしょ」と言われるケースも少なくないですが、決して楽なものではありません。新しい技術や仕様が次々に出てきますので、研究・技術投資等直接以外の間接のコストの回収をするのに膨大や時間と絶えぬ努力が必要になります。
システムも競争による供給過多で価格も下がるばかり。無論、利用者にとってはありがたいことですが、提供者側からすると、売価が突然1/10になりえてしまうような経営のリスクをはらんでいます。
とはいえ、私たちの役目は、そんな業界なればこそ、利用者の視点にたって、どの技術が有効なのかどうか検証しながら提供して行き、皆様に豊かになっていただくことに本分があると思っています。
さて、そんな激動な中ではありますが、10年やって気づいたのは、ライバルは、業界でも、競合相手でも、景気の波でもなんでもなく、 「最大のライバルは自分の心」だった、ということです。
経営は、いつも自分の小さな心、弱い心との戦いだと、経営指針委員会で、同友会の先輩が言ってくれたことがあります。その道数十年の大先輩ですら、迷ったり心が折れそうになったりすることもある、という事は大きな驚きでもあり、逆に励ましにもなりました。大変な時はあって当然!次に向かっていこう!と、以前よりもさらに前向きになれました。
これからの10年、20年、カボスが提供するサービスの形は柔軟に色々変わるかもしれません。それでも、最終目的は変わりません。
「地域に自信と笑顔がうまれ続けるように」、また、自分たちも 「自信をもって良いものを続けていく」事ができるよう、知恵と技術を総合的に活用して、次の10年も、取り組んでいこうと思います。
有限会社カボスメディアワークス 代表取締役 田邉 元裕