富士宮

10月度D,E合同グループ会が開催されました。

内容:『事業継承について』〜 いつ社長になるの? 今でしょ!? 〜
日時:10月24日(木)19:00~21:00
場所:株式会社 中里メッキ 会議室
報告者:渡邉 昌和(株式会社 中里メッキ 専務取締役)
参加者 : 15名

本来はDグループ会だったのですが、諸事情によりEグループも加わり、また富士宮信用金庫さんもお見えになるなど、大盛況での開催となりました。
報告者は株式会社中里メッキの渡邉昌和さん(専務取締役)。
自身は約10年のサラリーマン生活を経て、中里メッキに入社して更に10年経ったタイミング。
現社長さんや工場長さんも高齢になってきて、そろそろ事業継承が現実味を帯びてきました。

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自身のおじいちゃんの話が多かったのが印象的でした。
おじいちゃんは大正生まれの優秀な元国鉄マン(平成23年に亡くなられました)。
身延線→満州鉄道を経て帰国後、昭和23年、31歳のときに富士宮市大中里(現社名の由来でもある)にて創業。
何故メッキ業を始めたのかは謎だそうですが、今年で創業65年にもなる老舗です。

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昭和40年代に入ると、現社長、現工場長が入社します。
現工場長が、それまで職人の手作業であった工程を自動化するなど合理化を進め、会社も安定的に成長を続けます。
昭和45年生まれの昌和氏は比較的おとなしい少年でしたが、スイミングクラブに通い始めるとめきめきと上達し、小学4年生の時に水泳大会で優勝を経験するなど、その後のテニスでの活躍も含めてスポーツを通して自分に対する自信を深めていきました。
この頃の夢は「機動戦士ガンダム」の設計者。
この夢は平成5年、某自動車部品会社への就職、その後の自動車部品の設計者になるということで実現されます。
その後は日産テクニカルセンターや富士重工業へ出向し、自動車部品設計者として活躍。
さらにアメリカの子会社でも活躍、この頃結婚しますが、ほぼ同じころ中里メッキ社長である父親が病気のため手術を受けます。
これを機に某自動車部品会社を退職し、中里メッキに就職します。

中里メッキ入社後は品質を中心に業務に邁進。(ほぼ同時に同友会にも入会)
品質面での大きなピンチもありましたが、みんなで一致団結してなんとか乗り越え、逆に現在では信頼を勝ち得ています。
この時には相当な苦労をしたと思われますが・・・
「苦労って何だろう?自分のところにはクリアー出来ない苦労は来ない。」
苦労を苦労と感じない性格です。自覚は無さそうですが、相当芯が強い人だと思われます。
中身と見た目とのギャップが大きいので、他人から誤解されやすい人・・・蓑氏談。

さて肝心の事業継承については、従業員との信頼関係の築き上げやキーマンの育成など、徐々にですが確実にプランを進めています。
もう近い将来と思われます。

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新深の会。
「事業継承と事業承継ってどう違うの??」
「継承は権利や財産なんかを受け継ぐこと、承継は理念や精神や伝統なんかを受け継ぐことだよ。」
「へぇ〜、そうなんだ!!」
と盛り上がりながら秋の夜は更けていくのでした。

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