赤石中同協顧問との事前打ち合わせ
8月19日(火)、9月例会で講師を務めて頂く、赤石義博中同協顧問との事前打ち合わせで、東京へ行ってきました。
(参加者:宇佐美支部長、簑前支部長、稲原例会企画委員)
本来であれば会社訪問を兼ねて行くところなのですが、千葉にある会社への往復時間が勿体ないということで、秋葉原駅で待ち合わせをして駅前の喫茶店で打ち合わせを行いました。
早速本題の例会打ち合わせに入り、まず、富士宮支部の概要(支部の成り立ち、会員数とその構成、独自の活動など)と今年度の支部例会テーマ(良い会社をつくる)をお伝えし、今回のテーマ(労使見解)の例会内での位置づけと、期待したい成果について説明をしました。
支部独自の活動としては経営指針研究会があり、じっくりと時間を掛けて経営理念・経営計画を作成するという同友会活動の神髄に多くの会員が触れる機会が支部内にあることで、支部活動がより活発化している現状と、逆に、青懇部会(40代以下の若手会員による部会)に属するメンバーが会勢の2/3以上を占めることもあり、せっかく作った経営理念が自社でうまく活用されていない事例が多いことを説明しました。
また、今回の例会テーマである「労使見解(人を生かす経営)」は、経営理念の扱いとは全く逆に支部内での学習活動があまり活発に行われていないこともあり、私を含め多くの会員にとって理解しづらいものとなっているので、中同協40周年記念誌に掲載された『同友会の基本理念「自主・民主・連帯」の深い意味と日常的実践の課題』の階層表を今回分かり易く説明して頂くことで、労使見解を学習する取っ掛かりにしたいという要望を出しました。
30秒ほど無言のままじっと考えた後に赤石さんから出た言葉は、「歴史的にも順番的にも、大きな勘違いをしている」という、「こういう順番で話を進めたら分かり易いと思うがどうだろうか」的なテクニカルな回答を期待していた我々の予想とは全く違う言葉でした。
その後、同友会の成り立ちからの歴史と、そこで直面した課題をどのように解決してきたのかをレクチャーして頂き、「大きな勘違い」がやはり「大きな勘違い」であったことに気付くと共に、今までしっくりこなかった経営理念と労使見解との関係がスッキリと整理され、ストンと腑に落とすことが出来ました。
この「腑に落ちる」話は、9月オープン例会の時にシッカリとお話して頂くということになりましたので、現時点では「ナイショ」とさせてください。(例会を楽しみにしていてください。)
1時間半ほど掛けて、バズテーマを含め例会の大まかな打ち合わせが終了したところで、「場所を変えて」続きを行なうことになり、昔の面影が全く無くなってすっかりキレイに整備された秋葉原駅前にある、炭火焼と日本酒が売りの居酒屋に行きました。
お店に入るとすぐに、何本かの日本酒がディスプレイされてあったのですが、その一本を見て簑前支部長がひとこと、「あ、黒牛だ。」と。この黒牛は、簑氏が作った肥料を使用して作られたお米で作ったお酒で、酒蔵会社の社長さんとも懇意にされているとのことでした。(良く和歌山まで出張に行くそうです)
残念ながらその日は在庫が無くて黒牛は飲めませんでしたが、代わりに全国のお酒を飲みながら、おいしい肴をつまみながら、赤石さんとざっくばらんなお話をさせて頂きましたが、とにかく赤石さんの記憶力の正確さには本当に驚かされました。とにかく、日時や場所、人の名前などに、全く曖昧さが無いのです。
歴史が浅ければ記憶を整理することも可能となるのかも知れませんが、同友会に入会して半世紀以上(52年)、中同協の三役(幹事長・会長・相談役幹事)を35年も歴任し、年間30回以上日本全国を飛び回っている上でのことですから本当に恐れ入りました。
お話を聞いていて興味深かったのは、他県では「同友会塾」とか「経営者塾」という名前で、県役員クラスの会員を教育するシステムがあり、そこに中同協も大きく関わっているという点でした。
こういう活動というのは、あまり他県に流れない情報ですので、こうやって講師として全国を飛び回っている方から直接話を聞けたことは貴重なことですし、全国に対する静岡同友会の立ち位置が少し分かったような気が致しました。
我々としては少し早い時間で切り上げて東京を後にしたのですが、帰りの新幹線での時間を大きな余韻に浸りながら過ごすことが出来ました。(本当に、役得だと思いました。)
赤石さん、貴重なお時間を割いていただき、どうもありがとうございました。良い例会にしたいと思います。