年中夢中で喜ばれる豚肉づくり 桑原康氏
富士宮支部8月例会は、桑原康氏(農事組合法人富士農場サービス代表)が「世界の豚博士 我が経営を語る」と題し、豚に対する熱い思いを語りました。富士農場サービスは5人の養豚生産者が共同出資して立ち上げ、消費者に喜ばれる豚肉を創る」をキーワードに、常に品種改良・改善を心掛け、遺伝的に健康で美味しい豚肉の安心提供を目指しています。
昭和30年代には、約102万戸の養豚農家(兼業・小規模含む)があり、当時は経済性の高い豚が市場の主流でした。平成に入って量から質への転換を迎え、従来の主流品種に比べ、発育は遅いのですがおいしい品種が珍重されるようになりました。現在の養豚農家は、約6000戸と時代とともに大きく減少しました。
桑原氏は、たとえ消費者の評価がすぐにでなくても、まず自分が食べてみたいと思える豚をつくりたいと語ります。さらに健康で長生きする豚の方が健康によいとの信念から、長命性の高い豚にこだわって厳選してきました。この8月末に、3年前から準備をしていた新豚舎が完成するそうです。敷地面積は10ha、これまでの2倍の生産能力を有します。衛生管理、健康管理には特に力を入れるそうですが、人手は従前の6割程度ですむ最新鋭の技術を取り入れた近代的豚舎です。
桑原氏の報告の後は、会場の志ほ川バイパス店で、桑原氏が育てた豚を、おいしくいただきました。桑原氏の今後の活躍がますます楽しみです。41名(うちオブザーバー3名)が参加しました。