スタッフと共に一歩一歩積み上げる企業CAT
9月4日富士宮支部例会が志ほ川バイパス店にて開催され、(株)シーエーティー代表取締役、伊藤洋子氏が報告しました。
大手化粧品会社を退職後、前身となる便利屋業、有限会社猫の手かしますへの在籍、そして別会社の設立など、紆余曲折を経て平成11年に現在の(株)シーエーティーの社長に就任されました。
派遣と請負を軸に取り組むも、就任当初は、これまで未経験の人材確保や資金繰り等、様々な経営の悩みは尽きませんでした。そんな伊藤氏の社長業を支えたのは社員からの積極的な改善提案でした。
「スタッフとのコミュニケーション次第で企業は変わる!スタッフの積極的な意見や行動を引き出すための会社の環境、社風作りが自分の役目なのではないか!」と確信したそうです。
その後は、社員はもちろんとして、登録されている何百人ものスタッフの顔と名前、そしてパーソナリティを可能な限り覚え、コミュニケーションに役立てているとか。
また、社員個々の成績はさることながら、会社全体の売上・利益を重視した体制を作っています。
また、社員は、営業活動と、管理活動を兼ねているケースが多いのも同社の特長。本来ならば分離して、効率化をはかるべきところ、非効率化もしれないけれども、顧客の想い、ニーズを見極めたり、派遣スタッフへの気配りなどが届きやすい面があるといいます。
「時間はかかるけれども、こんな時代こそ、遠回りでも、そうした一つ一つの積み上げが必要ではないか」と、語りました。無茶な急成長を遂げて、結果的には破綻したりトラブル続出の同業種の情報をニュースで聞くにつけ、益々その大切さを実感しているとも。
また、これからの展望として、障害者雇用、女性の働きやすい環境作りなど、常にポジティブに取り組んでいるそうです。発表後のバズセッションでは人材育成と自己成長をテーマに議論が交わされました。
■報告者より
好景気でも、そうでなくても、常に冷静に一歩づつ積み上げていく姿勢、ワンマンではなく、スタッフとのコミュニケーションを大事にしていく姿勢など、今の経営者に求められる資質を徐々に磨き、開花させつつある伊藤社長の発表に皆さん聞き入っていました。
赤裸々な実情の話しもありましたが、以前の朝日鉄建の朝日さんに続いて、ネット上では一部割愛させて頂きました。
伊藤氏の「同友会だからこそ。もっと言うならば、富士宮支部だからこそ、普通では語れない事を皆さんに話すことも出来、学び会える。」という言葉も、ぐっ、と来ました。
僕が同友会に入会したのは伊藤さんの少しあと平成16年ですが、5年たった今感じるのは「同友会だから学び会う」ではなく、「学び会いたい、そして地域の人・経済を共に盛り上げていきたい!という純粋な想いが同友会をかたち作っているのではないか」という点です。
そうでなければ、会員間がそれぞれに、無私に自らの経験を熱く赤裸々に語り、耳を傾け、叱咤激励しあうことも無いのではないかと思います。
伊藤さんありがとうございました。
今年度、広報担当委員会ということで、紙面、ホームページといろんな書き方、切り口でレポートを展開しております。会員の皆様、またご意見色々お寄せ下さい。
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http://www.doyu-fujinomiya.com/modules/doyu/index.php?cat_id=4
報告: 有限会社カボスメディアワークス 代表取締役 田邉元裕