富士宮

これぞ同友会の醍醐味!富士宮2月例会・充実の内容に。

20090206reikai
 2月6日の富士宮支部例会は、恒例の新会員さん出番ですよ、ということで、大澤商会専務取締役大澤秀明氏、朝日鉄建専務取締役の朝日康典氏、鈴木製作所取締役の鈴木高史氏の三氏が登壇されました。  

 

 3氏はいずれも二代目で、生い立ちからそれぞれの経営に携わるまでのエピソード、苦労話、展望を切実に語られました。

 いずれも工業関係や工業用資材などを取り扱う会社で、景気・経営環境の変化の影響を受けている業界。

 「一人で五人分働きつつ、家族の病気やトラブルも乗り越え、一丸で取り組んでいる」という朝日氏の赤裸々な告白に参加者もほろりと涙する一面も。大澤氏、鈴木氏もこれまでの自分、これからの自分と会社のあり方について展望を語りました。

 決算書も読めず、それが何だかわからなかったという過去を振り返る発表者も居ました。その彼は、「ある日決算書をのぞいたら、『負債の部』に書かれている膨大な借入金に気づいた。いくら素人の自分でも、その数字の異常さには気づいて、社長の父や経理の母に問いただして、事の重大さに気づき、そこから長い戦い・取り組みが始まった」といいます。

 そして、3~4年かけて、年商に近いくらいの負債を半分以下に圧縮するという成果を出しており、今もその途中とのことですが「親や景気のせいにして、自分が意識を変えて取り組まねば今日は無かった」とも語りました。

 そうしたエピソードを聞いていく中で、3氏のメッセージの中で共通しているのは、「自分のあり方次第で、会社は変わる」という点ではないかと思います。

 もちろん、劇的な外部環境の変化は、業界によって差はあれど、それなりの負担・経営改革・資金繰り等、諸々の対策を経営者に迫るに至っています。しかし、それに対して、自分がどうあるか。起きている事実は過ぎてからは変わらない。

 ただ堪え忍ぶ、改革して臨む、逆にチャレンジする、転身する、はたまた廃業する、あらゆる選択肢がある中で、経営者であるあなたが何を選ぶか。

 二代目という事に甘えず、次代を担う引き継ぎ手として、会社をいかに存続させるのか、しないのか。その判断基準として、同友会三種の神器ともいえる、「労使見解」「経営指針・理念」「中小企業憲章」は、大きなポイントになってくると思います。

 「自分の・あなたの会社は、なぜ在るのか?」

 この景気・経営環境の変化は、それを考えさせるのに十分な動機を私たちに与えてくれています。

 例会だけでは物足りなかったのか、二次会には例会の出席者の半数近い方が出席するという、過去にないくらいの盛り上がり。さらに深い交流の場を持ちました。

 「ここまで皆さんが共感し、叱咤激励をもらえるとは思っても居なかった」と、3氏とも同友会の醍醐味と結束に大感動。

 自らが腹をわって話すことで、さらなる気づき、学びを得られる同友会の神髄、ここにあり。興奮冷めやらぬ充実した例会となりました。

報告 :Eグループ 田邉元裕(有限会社カボスメディアワークス 代表取締役)


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