10月例会:障害者支援事業は天命!日本型の福祉事業の確立に向けて志を貫く
静岡県中小企業家同友会 富士宮支部の10月例会は、富士山ドリームビレッジ代表取締役、林博道さんに講演頂きました。
清水に生まれ、教育者が多い家庭環境で育ち、小さい頃から福祉の道に進むことを確信。海が大好きで、海洋学部か、福祉学部かの選択に迷うも、今しか勉強はできないと、福祉の道に進みました。
その後公務員となり10年程福祉の仕事に携わりました。自分なりに考える福祉のあり方を追求したいと退職。塾の経営を経て、福祉関連事業に取り組むも、最初は失敗の連続で挫折感を味わい、もうやめよう、と思い詰めた事もあったそうです。 しかしある時、障害者の子の親御さんからサッカーの監督を頼まれ、一所懸命で最高の笑顔を見せる子ども達とふれあい、励まされて再び奮起。
2006年に障害者自立支援法が施行されたのが一つの転機となり、富士宮市に就労移行支援施設の同社を設立。 障害者の仕事の技能訓練だけではなく、雇用機会開拓を行うという点が特徴。富士宮市役所の鍵管理や洗車業務を受託して効率改善に繋げたり、農業訓練を行い担い手として育成したり、ホームセンターで店内清掃や商品セット作業などに取り組むなど、事業運営に精力的に取り組んでいます。
林氏自身も「この事業は天命」と自信をもって明言し、また、企業である以上、理念を芯に据えて利益も追求しながら、障害者も含めた新しいビジネス・社会の枠組みに情熱を注いでいる。 バズセッションでは「障害者雇用について、自分の会社でできそうな事」をテーマに話し合い、意識はしつつもなかなか雇用が難しい業界毎の事情が浮き彫りになり、貴重な意見・情報交換ができた充実した例会となりました。
報告:田邉元裕(有限会社カボスメディアワークス)