5月度青懇が開催されました。
5月21日、今回は富士特別支援学校富士宮分校の見学会として、開催されました。
今月は、シンコーラミ工業・河原崎哲哉社長に担当を引き受けていただきまして、総勢12名参加での開催となりました。
この富士特別支援学校富士宮分校は、平成23年開校で今年で第3期目を迎え、今年 初めて3学年が全て揃ったという新しい学校であります。
校訓「誠実」「努力」「笑顔」
教育目標 <働く人を目指し、地域の一員として、主体的に社会参加できる人を育てる>
現在生徒は3学年で70名 富士から35名、富士宮から35名の内訳になります。
今回の見学会内容
①学校概要の説明
・この学校は、主に比較的軽度の知的障害を抱えた学生さんが通っている。
・知的障害もその区分がIQ60のラインで区別されており、重度判定されていても、会話能力・コミュニケーション能力がきちんととれる学生もおり、一概にその線引きにおいての判断が全てではないとの事。
・県立富士宮北高校と隣接しておる関係で、北高の行事やカリキュラムを共有化しており。北高は勿論のこと、富岳館高校とも園芸の部門ではタイアップをしている。
・地域に出て地域の会社で学ぶことを目的としている。
②障害者雇用各種助成制度の説明
・ 特定求職者雇用開発助成金制度やトライアル雇用奨励金等々の概略説明。
・”発達障害者雇用開発助成金”についての詳細説明。
(発達 障害と知的障害の区分)発達障害は一般社会に出て初めて気付くケースが多く、一般的に自閉症の括りで言われる事が多い。
①社会性の欠如 ②コミュニケーション困難 ③執拗なこだわり
※もし該当しそうな従業員がいた場合の申請要件については、個別に教えてもらいました。(鈴木談)
③授業参観・校舎内見学
・農園芸作業、木工作業、陶芸作業、縫製作業、メンテナンス作業、販売促進作業について授業の見学。各セクションのリーダー(障害者)からそのセクションの説明がありましたが、純粋なひたむきさを教えてもらったような気がします。
・一連の作業は、近々行われる富士宮北高校の学園祭”北嶺祭”にて販売を予定している商品準備のためのもので、最終的にはこんなものになります
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既に、シンコーラミ工業さんをはじめ何社かお付き合いのある会社もあります。この学校とは別に、障害者を雇用しておられる事業所も当然あります。法的根拠に基づかなくとも今後、障害者との関りは当然発生してくると考えられますので、何かのきっかけになればよいと思います。学校側からも、出きれば現場実習をお願いしますとの要請もありますので、同友会に所属する企業として、社会性・科学性・人間性の観点からも、この学校の教育目標に賛同できればと考えます。その中でいろんな情報交換の場に発展していければ尚の事良いのでしょうね。
何より人間関係の基本は挨拶にありますから、これが皆素晴らしく出来ていて気持ちが良い。
一般の中学・高校では、まずもってこんな事はないでしょう。会社に於いても大事な事なんだと改めて感じました。
更に、今回の我々の見学会のために、わざわざカリキュラムを変更して対応してくださった学校関係者、生徒の皆さんに改めて感謝申し上げる次第です。