第43回青年経営者全国交流会in山梨 その1
9月10日(木)・11日(金)に、第43回青年経営者全国交流会が山梨で開催されました。
今回は、隣県での開催ということもあり、富士宮支部より大挙11名の参加がありました。
(宇佐美・池田・穂坂・簑・望月史生・河原﨑哲哉・大澤・遠藤崇浩・坪井・眞・稲原)
(有)アサギリに一旦集合し、4台の車に分乗し会場のある甲府へ向けて定刻通りに出発。
道中で昼食を、ということで選んでいた吉田うどん専門店「せんしゅう」が臨時休業であったことが地獄への第一歩だったとは、この時点では誰も気付きませんでした。
せんしゅうがメガ盛りで有名であることもあって、そのままの流れで山梨一有名なメガ盛り店「ぼんち」に目的地を変更、そして到着。
店構えは至って普通の民家風定食屋さん。富士宮で言えば「いとう」のような雰囲気。
広い店内に入っても何か不穏な空気を感じることは全く無く、早い時間ではあったが既に何人かのお客さんが淡々と食事を取っている、どこでも見かける定食屋の光景が広がっていた。
早速メニューをパラパラと。麺類、丼もの、カレーなど、ごく普通の定番メニューが並ぶ。
しかし、ここでふと大きな疑問が湧く。メガ盛りで有名なはずが「大盛」の設定はラーメンにしか無いし、どれも値段がベラボウに安い。(ラーメン470円って何?)
ここで経営者ならではのコスト意識が働く。こんな値段でメガ盛りは、どう考えても原価率が高すぎる。儲けるどころかお店の維持さえ不可能だろう。(ここまでの考えは多分正解)
だから、メガ盛りなんて言っているけど大したことは無いはずだ、いつしか二つの長テーブルともにそんな雰囲気に包まれてしまい、スマホで調べたメガ盛り情報などすっかり忘れ、普段と変わらぬオーダーをする人が過半を占めてしまいました。(まんまと罠にはまりました)
オーダーを取る淡々とした店員の姿を見てその楽観論はさらに広がりを見せましたが、楽観論は楽観論であったという現実をこれから徐々に店側から見せつけられるのでした。
まずは、タンメン(稲原)と、酢豚定食(簑・河原﨑)。スマホ情報ではこの2品のみが一般の人がなんとか食べ切れる量らしい。画像ではその大きさが十分に伝わりませんが、タンメンはモヤシ2袋+麺2.5玉、酢豚も普通のお店の3倍量+ごはん丼一杯。苦しみながらも、3人とも完食。
次はカツ丼(望月)。ラーメン丼!の上に重力に打ち克ちそそり立つ、厚くて大振りのカツ2枚。
上半分を食べて水平にするだけで精いっぱいで、あえなく撃沈。
続いて、生姜焼定食(眞)。なぜか3倍量の野菜炒めがトッピング。上に乗っている目玉焼きは、うずらの卵ではありませんヨ。巨体の眞さん、胃袋を全開する根性を出して見事完食。
続いてからあげ丼(坪井)。ここら辺から歓声が悲鳴に変わってきた。サイズも特大、ラーメン丼一杯のご飯の上に、ケンタッキーのパーティーバレルセットを乗せたようなからあげの山。
しかし坪井さん、このファミリーサイズを眞さん同様、根性で見事完食。
続いて、ほぼ同じビジュアルの、中華丼(大澤)と、うまにそば(宇佐美)。圧倒的なボリュームと何かを連想させるビジュアルで、運ばれてきた瞬間に「お腹いっぱい」というセリフが二人の口から自然に出ていました。「ごはんは、こぼさずに食べなさい!」と厳しく躾けてくれたお母さん、私は今、この物体のどこから手を付けたら良いのかとても悩んでいます。
結果は、二人とも1/3ほど食べただけで、あえなく撃沈。丼の中で自立していた特大レンゲが墓標に見えたのは、きっと私だけではないはずです。
これまでに紹介したどのメニューも、今までに見たことも無いようなボリュームに圧倒されてしまいましたが、それがまだ序の口であったことをこの後知ることになるのです。
「食ってごらん」、この軽い挑発に乗ってしまった、穂坂・池田・遠藤という3発の鉄砲玉。
この鉄砲玉のおかげで、我々は未だかつて見たことも無い物体を見ることが出来ました。
厨房から出てきた未確認飛行物体は、しっかり脇を締めたお兄ちゃんにソロリソロリと慎重に運ばれ、見事に我々の元に着地。
その瞬間、我々はもはや言葉を発することも出来ずに、ただただ笑うだけのリアクション。
多分、これでは激盛りのボリューム感が掴めないでしょうから、改めて人を入れた画像を。
少し、じらして。ドーン!
(この食べ物は実在するもので、遠近法を利用したり画像を加工したりして拡大していません)
大振りのロースカツ1枚とチキンカツ2枚。中心には野菜サラダがテンコ盛り。野菜サラダの上には、お約束の目玉焼きと、季節のフルーツ(スイカ一切れ)。
後で調べたところ、カレー皿の直径38cm、最高高さ15cm、ご飯5合、総重量3.6kgという、もはや食べ物とは言えないくらいの堂々たるスペック。
3人とも当然完食出来るはずもなく、1/3ほどほじくっただけであえなく撃沈。
遠藤氏の笑顔も、これが見納めとなりました。
こんな感じで4~5人でシェアして食べるくらいが丁度良いと思うのですが、壁には、
それを拒むかのように「おわん・小皿はお貸し出来ません」という冷たいお言葉。これも店側の巧妙な仕組みで「一人一品頼んでください」という暗示であると後で気付きました。
戦績は5勝6敗と健闘したものの、店側の周到な戦略の前に各自それぞれ腹部に大きなダメージを受け、富士宮部隊は店から引き揚げることとなりました。
車中の揺れになんとか耐えて会場に到着し、分科会開始直前までソファーに体を預けて必死に消化活動に専念してから分科会に臨むこととなりました。