富士宮

7月度例会 「フジマーク」に出会えて良かったね。 鈴木昭二郎氏

7月12日(金)、志ほ川バイパス店にて7月度支部例会が開催されました。
参加者 支部会員:45名、オブザーバー:2名、事務局:1名、合計:48名

報告者は、鈴木産業(株) 鈴木昭二郎代表取締役社長で、支部独自組織の経営指針研究会で2年の歳月を掛けて生み出した経営理念を中心に「我が経営」を語って頂きました。タイトルは、「フジマーク」に出会えて良かったね。~指針成文化の道のりでの気付き、実践での気付き~です。

鈴木産業(株)は、昭和12年に祖父である鈴木徳一氏が始めた作業用手袋の製造が始まりです。昭和40年に法人化後、昭和43年、祖父の急逝に伴い、父親である孝昌氏が後を継ぎます。

翌昭和44年に昭二郎氏が生まれましたが、自宅に隣接する工場で縫製作業を行なっていた影響からか、小さい頃から喘息に悩まされてきました。高校に入学し「このままではいけない」と一念発起し、空手で自分の体を鍛え、黒帯取得とともに喘息を克服します。

大学卒業後、1年半の語学留学を経て、関連企業の営業職に就き、そこで大活躍。5年後、約束通りに鈴木産業に入社し、様々な部署を経験する中で自身の能力を遺憾なく発揮。業界トップに近いところまで会社が成長します。

さらなる成長をと目論んで、中国から製品を仕入れるようになったところ、不良品が多発し、取引先を幾つも失うことに。また、そのクレーム対応に疲れた社員が、何人も会社から去っていくという悪循環に陥ります。

「安かろう悪かろう」からの脱却を目指し、新たに立ち上げた商品部で自ら部長を務め、日々商品の品質向上を目指すものの、業績は一向に上向かない。そんな悩みを抱えているなかで、平成24年、同友会に入会。

会での学びを深めていくなかで経営理念の重要性に気づき、経営指針研究会に参加。ここで2年近くの時間を費やし、経営理念を創り上げます。

理念を作成するなかで自社の強みに気づき、それを生かした新規事業「倉庫業」に取り組んだ成果も、ようやく出始めるようになりました。

昨年12月に新社長に就任し、創業者鈴木徳一氏の精神と、自身も同友会の会員として作成した鈴木孝昌会長の経営理念を包み込んだ、鈴木昭二郎氏の想いの詰まった経営理念を社員全員の前で発表しました。

社内の隅々にまで理念が浸透するには、まだまだこれから時間は掛かるのでしょうが、理念に共感する社員の輪が少しずつ広がっているのを実感しているとのこと。

同じ方向を向く社員を増やすことで商品開発力・商品企画力を高めて、オリジナルブランドである「フジマーク」商品をどんどん世に送り出したいとの決意の発表で報告は終了しました。

グループ討論テーマは「自分の想いをどのように社内に浸透させますか?」でした。グループ発表では「○○という方法で社員と理念を共有しています」というようなテクニカル論を発表するグループはほとんどなく、何故浸透しないかの原因を深堀りしたり、経営理念の重要性を改めて考え直したり、浸透した先にどんな変化が出るのかを考えたりとバラエティーに富んだ発表となりました。

「経営理念が持つ力」について、改めて考え直す切っ掛けになった例会となりました。


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