富士宮

第43回青年経営者全国交流会in山梨 その2

満腹状態も少しは落ち着いたので、第2分科会会場へと向かいました。

第2分科会は、【 変革と継承 ~ みなさんへの期待 「労使見解」発表から40年に 】と題し、田山謙堂中同協顧問が報告者を務めてくださいました。

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レジュメは以下の通りです。

01.日本中小企業家同友会第2回総会に出席して

02.1955年総評の指導の下、春闘が開始

03.同友会の全国代表者会議~中同協設立

04.1975年中小企業における労使関係の見解(労使見解)

05.1977年経営指針成文化運動を中同協が提唱

06.私の会社での労使問題

07.自社の経営理念、経営計画書、中期計画は後まわし

08.経営計画の実績

09.全社の一体感・団結力を実感

10.労働者の要望にいかにこたえるかに腐心

11.労使の信頼関係の確立こそ経営者の責務であることを実感

12.2009年その進捗度を探るため「企業変革支援プログラム」が開発された

13.最後に最近気にかかることなど

同友会設立年(1957年)に27歳で参加し、1969年より初代幹事長をはじめとする中同協の役職を長きに亘って務めてきた田山氏の報告は、「本でしか知ることの出来なかった歴史」のまさに生き証人として、何もないところからスタートした同友会が、徹底的な討議に討議を重ねることで「経営者のあるべき姿」を模索してきた多くの先人たちのたゆまぬ努力と、その努力の上に「現在の同友会」があることを改めて認識した、とても迫力のあるものでした。

途中何回かむせて我々を心配させましたが、淀みなく出て来る数字や名前に全く曖昧さが無いその記憶力は、とても85歳とは思えないものでした。(少しは見習いたいです)

自社においては、組合・従業員に対して徹底的に向かい合い、本音や要望・不満を聞き出し、それらを愚直に改善していくという「人間性」の実践と、現状分析を徹底的に行なうことで、従業員を増やすことなく、年中無休・長時間(AM8:00~PM11:00)営業という形態を変えずに完全週休2日制を実現させるという「科学性」の実践で「良い会社」を実現したというお話は、経営者として必要な資質が何なのかを我々に問いかけているかのようでした。

最後は若干時間が押してしまいましたが(あそこでチーン!と鳴らせる勇気の人に成りたい)、とても深い内容の報告を受けて、グループ討議に移りました。


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