バズセッションのテーマは「全社一丸体制に必要なことは何ですか?」でした。
「自分(経営者)が思うようには、社員が動いてくれない」とか、「指示待ち社員ばかりで自分で考えることをしない」「経営理念を作ったけれども、社員は見向きもしない」「自分の考えが会社の経営理念よりも優先する社員ばかりだ」など、自分(経営者)が考えるようには社員が動いてくれない、という悩みを持つ経営者は少なくないと思いますので、その原因が何であるのかを皆でもう一度じっくり考えてもらうために、このテーマを選びました。
「社員とどう向き合うか」(=労使見解)は、同友会でも本質の問題であり、かなり奥の深いテーマだと思うのですが、どのテーブルでも活発な討議が行われていて、バズテーマを設定した側としてはひと安心致しました。
と言うのも、松井さんとの事前打ち合わせは15分ほどの電話でのやりとりでしか行なえなかったですし、事前に頂いたレジュメを見てその情報量の多さによって本来のバズテーマが埋もれてしまい、テーマに集中したバスではなく総花的な議論になってしまうのではないかと思っていたからでした。
今回の例会で、一番ポイントにしたかったことは、「社員としっかり向き合わなければ、全社一丸体制は実現しない」「社員と向き合うために、労使見解がある」「全社一丸体制となった後に、進むべき方向を示すのが経営理念である」ということ、つまり、労使見解(人を生かす経営・人間尊重経営)が先で、経営理念が後であるということなのです。
これが、赤石中同協顧問と東京で下打ち合わせをした時に「大きな勘違いをしていた」と書いた内容です。
そして、そのことだけは講師が変わっても伝えたかったことでもありました。
とかく労使見解と言うと、「労使見解なんて労働争議があった時代の遺物なのだから、現在には必要の無いもの」とか「うちは従業員がいないから労使見解なんて勉強する必要が無い」などと理由を付け、深く学ぼうという姿勢を持たなかった方が少なくなかったと思うのですが、「同友会活動の基本」であるという認識を持ち「全社一丸体制のために」という目で改めて読み直して見ると、いくつもの発見があるのではないでしょうか。
バズの発表もスムーズに終わり、お礼の言葉を竹内昭八氏[(株)タケウチ 代表取締役会長]が述べたのですが、レジュメに書いていない補足説明の部分がとても素晴らしかったと最大限の賛辞を送って頂きました。
どんな立派なレジュメがあっても、やはりその場にいなければ聞くことが出来ない情報の方が何倍も大切であることを今回、私も感じることが出来ました。(いっぱいメモを取らせて頂きました)
また、バズセッションで今回初めてオブザーバー参加して頂いた二人の若手農家の方に大きな刺激を受け、竹内さん自身も大変勉強になったこともお話して頂きましたが、同友会活動の基本である「謙虚に学ぶ」を会歴40年を迎える竹内さん自身が愚直に実践している姿を見て「まだまだ勉強が足りない」と思った会員も多かったのではないでしょうか。
懇親会は、遠藤崇浩会員のお店である、FUJIYAMA TAPASで行ないましたが、オブザーバー・他支部の方も4名ずつ残って頂き、富士宮支部会員との交流を深めて頂きました。
特に今回初めてオブザーバー参加された方々が、他支部会員も含め積極的に交流を図っていたのが印象に残りました。
また、沼津支部の会員同士で名刺交換を行なっていたという、珍しい光景も目にすることが出来ました。
(他支部内の交流にも一役買っているということでしょうか・・・)
おいしい食事とおいしいお酒をいただきながら、あちこちで満足に満ちた笑顔を見ることが出来ましたが、その笑顔が示す通りのとても中身の濃いオープン例会になったと思います。
他支部の方、オブザーバーの方を含め出席していただいたみなさま、そして何より、急な依頼にも関わらず中身の濃い講話をして頂いた松井さん、本当にありがとうございました。
9月11日(木)、富士宮駅前交流センター「きらら」にて、9月度オープン例会が開催されました。
(参加者 富士宮支部:41名 他支部:14名 オブザーバー:6名 事務局他:3名 合計:64名)
開会、目的唱和、支部長挨拶の後、10月実施の全県経営フォーラムin榛原のキャラバン隊(堀池実行委員長以下3名)によるPRが行われましたが、今回、富士宮支部から報告者(田邉元裕氏)を出すこと、来年、富士宮支部が設営支部となることもあり、是非、多くの会員に全県経営フォーラムを経験してもらいたいと思っています。
今回講師を務めて頂くのは、中同協の松井清充専務幹事で、「人を生かす経営とは」と題して、ビッシリ10ページにも及ぶレジュメを基に70分間、とても密度の濃い同友会ならではの講話をして頂きました。
以下にレジュメのタイトルだけを書きあげてみますが、これだけでも目がクラクラしてしまいます。
① はじめに(立ち位置を明確に)
(1) 地域の危機(見える未来)
(2) モノの豊かさから心の豊かさ追求の時代へ(見えない未来)
(3) 時代の流れ
② なぜ同友会はできたのか(原点と生まれた歴史)
(1) 原点の本質から、人間をつくってきたのは働くこと、企業とは
(2) 同友会の生まれた歴史
③ 同友会をつくった先輩は何をしたのか(労使見解)
(1) 自立型社員をつくる、同友会の労使見解が生まれた背景
(2) 経営者の責任(労使見解の一部)
(3) 三つの目的はじめ同友会理念は、労使見解実践の企業づくりから生まれる
④ 同友会理念とは何か(労使見解から創り出された)
(1) 三つの目的で確認すると
(2) 自主・民主・連帯も企業づくりから
(3) 人間尊重から「地域や国民のために」
(4) 「NOと言わない」企業から、NOといえる「21世紀型中小企業」
⑤ 全国の仲間の実践事例から学ぶ(実践事例に学べば)
A 自立型企業づくり事例
(1) 「自立的」企業・・・旭電機化成(株)(大阪)
(2) 「質の高い」企業・・・(株)モリタ(富山)
(3) 「創造的」企業・・・徳武産業(株)(香川)
B 自立から発展した経営指針の取り組み事例
(1) 強みを生かして創造的に市場をつくる企業・・・東洋ゼンマイ(株)(富山)
(2) 弱みを強みに変える創造的な企業・・・(株)小林ゴールドエッグ(徳島)
(3) 困ったことに応えて仕事を創る企業・・・吉原住宅(有)(福岡)
(4) 連帯・連携で市場を創る企業・・・アイネット(株)・服部製紙(株)(愛媛)
(5) 理念を発信し創造する企業・・・(株)宮崎本店(三重)
(6) お客をファンから信者に、経営理念発信の企業・・・(株)京北スーパー(千葉)
C さらに現在の時代認識に応える取り組み事例
(1) 大量から個人へ・・・小西釦工業(株)(大阪)
(2) モノからコトへ・・・(株)ママ・サービス(京都)
(3) 障害者や高齢者に優しい・・・(有)思風都(京都)
(4) 地域に優しい・・・(株)四万十ドラマ(高知)
(5) 最後に、仕事と雇用を創れる企業が日本と地域の再生を担う
1977年から大阪同友会、2009年から中同協と、36年もの間一貫して同友会事務局に籍を置いてきた松井氏ならではの「定点(事務局)から物を見続けてきた視点」でのお話は、時代が変わろうが話題が変わろうが、全く視点がブレることのない松井節そのものなので、我々のつたない頭の中にもしっかりと「記憶」として大きな足跡を残してくれました。
とにかく、密度もボリュームもある上、個々人の立ち位置、現在直面している問題の違いなどによって、今回の講話で印象に残った部分はかなり違うとは思いますが、個人的に印象に残った言葉をここでいくつか紹介したいと思います。
・未来には「見える未来」と「見えない未来」がある。人口減少問題だけは、見える(予想がつく)未来である。
・少子高齢化と一括りにしてはいけない。少子化は人口減となるが、高齢化はやり方次第でビジネスチャンスとなる。
・原因があるから、結果がある。今の状況(結果)を作り出しているのは、過去の選択(原因)があるからである。
・逆に言えば、これから何をするか(原因を作り出す)で、この先の将来(結果)が変わっていく。(だから今頑張れ!)
・業界の境界線が無い時代。ライバルは他社ではなくて異業種。(スマホがPC・デジカメ・カーナビ市場を侵食)
・さらに通信費のアップで、交際費・衣服費・外食費・教育費などが減っている。(間接的にこれらの市場を侵食)
・価格競争に勝ったはずの会社が今苦しんでいる(個人喫茶店を潰したドトールがセブンの100円コーヒーに苦戦)
・「物の豊かさ」から「心の豊かさ」を求める時代。ただ「求めているものが本人にも分からない」という時代。
・人類は「親子以外で群れを作り」・「共同体として働く」ことが出来たので、他の動物に勝ることが出来た。
・生きるために経済があり、一人でやるより効率が良いから企業が出来た。企業は株主のために有るのではない。
・労使見解で一番大切なことは「違いを認め合う」という精神。(「違い」という、個人の可能性を追求する)
・経営指針、全社一丸体制が出来上がっても、定期的な雇用がなければ、企業は良くならない。
・10年も新入社員が入って来ない会社に、未来などあるわけないし、社員のモチベーションも当然上がらない。
・「お客の困ったことに応える」これが実は、経営計画そのものである。
・だから経営計画は、お客の困りごとを一番知っている現場の人間が作るべきである。(社長が作ってはダメ)
・同友会の言う「民主」とは、単に多数決で決めることではなく、徹底的に議論を尽くした先にあるものである。
・とにかく何でも良いからオンリーワンを作れば、それが突破口となって企業は成長することが出来る。
・自社の成長は、地域の「良い経営環境」づくりに貢献する。(自社の成長が地域に対して良い影響を及ぼす)
講演後半の「全国の事例紹介」は、さすがに事務局ならではの圧倒的な情報量であり、今度機会を設けてひとつひとつの事例をじっくり学習してみても良いかなと感じました。
これだけ密度の濃い講演をして頂いた松井氏なのですが、実は、当初講師で予定していた赤石義博中同協顧問が急用で来れなくなったためのピンチヒッターでした。
「赤石さんが来るから」ということでオープン例会にしたこともあり、支部内で代役を立てる訳にも行かず困っていたところ、本当に時間が無い中(例会は3日後でした)で講師役を買って出て頂き本当に助かりました。
ここで改めて、松井氏と中同協事務局の皆様に感謝したいと思います。
その後のバズセッション、懇親会の様子につきましては、その2で記事に致します。
9月5日(金)・6日(土)、9月一泊青懇部会が伊東支部との合同例会という形で開催されました。
(参加者 富士宮支部:10名 伊東支部:6名)
例会会場となった場所は、伊豆温泉 割烹旅館 横浜「藤よし」伊豆店で、温泉も料理も大変クオリティが高くて、7年前の一泊青懇部会でもお邪魔させて頂いた旅館になります。
午後4時すぎに富士宮を出発したのですが、伊豆縦貫自動車道(東駿河湾環状道路)が今年の2月に開通したこともあり、快適なペースで伊東までドライブすることが出来ました。
午後6時過ぎに会場に到着すると、伊東支部の皆さんは既に会場入りしていて、会場は準備万端整っていました。
今回の例会は10月に開催される第28回全県経営フォーラムin榛原の第三分科会リハーサルとして行われ、座長である望月史生氏[(株)東食品]の導入・報告者紹介の後、田邉元裕氏[(有)カボスメディアワークス]が本番と同じ60分間で、「七転び八起きの日々、経営理念が会社を強くする!~好奇心旺盛ボーイ23歳独立15年物語~そして未来へ~」というタイトルで、自身の生い立ちから、会社の立ち上げとこれまでの歴史、同友会への入会、経営理念の作成、経営上の問題とその解決、これからの目標について語って頂きました。
支部内では既に2回(グループ会・5月例会)報告をしていて、基本となる内容は変わっていなかったのですが、各所に細かく手を入れた跡がうかがえて、全県に向けてしっかり準備してきている、という印象を強く感じました。
(全体の時間配分も、とても良かったと思います)
自社内の問題、特に社員に関する問題点をこうして発表することは、自身の経営者としての未熟さを晒すことにもなるので、言われてもなかなか出来ないことではあるのですが、そこをしっかりと報告することが出来たことで、また一回り経営者としての器を大きくさせたのではないかと思います。
報告後、バズをする時間は無かったのですが、藤井正春氏[藤井労務管理事務所]と市川正樹支部長[(株)市川製茶工場]の2名から、大変貴重なアドバイスを頂きましたので、本番に向けてしっかりと反映させたいと思います。
その後、会場を本館大広間に移して、懇親会が開催されました。ここ藤よしは、とにかく料理に定評があるのですが、穂坂勝彦氏[富士宮清掃(有)]のご親戚がここに勤務されていることもあり、いろいろと便宜を図って頂きました。
懇親会のメニューです(後から天ぷら、デザート、ごはんが来ました)
開会の挨拶、乾杯も終わり、しばらく食事を食べながら談笑をしていると、「失礼しま~す」と言って二人の仲居さんが持ってきてくれたものは、今まで見たこともないような豪快な板盛りで、我々全員ビックリしてしまいました。
マグロ・アワビ・キンメダイ・サザエ等、とにかく豪華・豪華でした
マグロのおかしらは、兜煮となって翌朝出てきました
全員でこの板盛りを囲んで、にこやかに記念撮影をしました。富士宮支部・伊東支部のどちらの会員も、初めて会う方が多かったと思うのですが、そこはおいしい料理とお酒の力でどんどん打ち解け、いろんな話に花が咲いていました。
あっという間にお開きの時間となり、宇佐美支部長が1本で締めて、伊東支部の皆様とはここでお別れをしました。
懇親会後部屋に戻り、まずはお風呂ということで、こちらも自慢の温泉に全員で向かいました。
高台で景色も良く、源泉かけ流しの温泉ならではの泉質の良さもあって、普段の仕事の疲れと懇親会で食べ飲み疲れた体に良く染み渡り、心地良くリフレッシュすることが出来ました。
ここの温泉は基本混浴となっているので、前回7年前に来た時に女性会員も(水着着用でしたが)一緒に入ったなんて昔話などで大いに盛り上がっていました。(その日は、我々以外の宿泊者はいませんでした)
再び部屋に戻り、第2ラウンド(深新の会)がスタートしました。ここは新島という名前の離れで、かなり大きな2階建ての建物でした。(団体用で22名宿泊出来るようです)
普段の仕事の疲れからか、温泉でリフレッシュし過ぎたのか、早々にダウンする人も何人かいましたが、懇親会があったことなどすっかり忘れたかのように、遅い人たちは3時過ぎまで飲んで語り、さらに交流を深めていました。
翌朝、まだお酒が残っている体を朝風呂に浴びさせてスッキリと体調を戻した後は、これもまた名物の朝食です。
この他に、昨日のおかしらの兜煮と海の幸たっぷりのお吸い物というボリュームたっぷりの朝食でしたが、どれもおいしくて昨日あれだけ食べたはずなのにご飯がどんどん進んでしまって困りました。
清算を済ませ現地解散としましたが、時間をしっかり確保してきたメンバー3名の車は、さらに南に向かって進んで行ったようです。(どうやら下田まで南下して、西海岸の名所観光をして帰ったようです)
市川伊東支部長から「新茶」を、藤よしさんから「記念写真」をそれぞれお土産に頂きましたが、「仲間のつながり」という目には見えないけれども一番大きなお土産を手にすることが出来た青懇部会となりました。
(食べ過ぎで体重が1kgは確実に増えたという、あまり望ましくないお土産もありましたが・・・)
出席された富士宮支部・伊東支部の皆様、便宜を図って頂いた藤よしの皆様、どうもありがとうございました。
8月19日(火)、9月例会で講師を務めて頂く、赤石義博中同協顧問との事前打ち合わせで、東京へ行ってきました。
(参加者:宇佐美支部長、簑前支部長、稲原例会企画委員)
本来であれば会社訪問を兼ねて行くところなのですが、千葉にある会社への往復時間が勿体ないということで、秋葉原駅で待ち合わせをして駅前の喫茶店で打ち合わせを行いました。
早速本題の例会打ち合わせに入り、まず、富士宮支部の概要(支部の成り立ち、会員数とその構成、独自の活動など)と今年度の支部例会テーマ(良い会社をつくる)をお伝えし、今回のテーマ(労使見解)の例会内での位置づけと、期待したい成果について説明をしました。
支部独自の活動としては経営指針研究会があり、じっくりと時間を掛けて経営理念・経営計画を作成するという同友会活動の神髄に多くの会員が触れる機会が支部内にあることで、支部活動がより活発化している現状と、逆に、青懇部会(40代以下の若手会員による部会)に属するメンバーが会勢の2/3以上を占めることもあり、せっかく作った経営理念が自社でうまく活用されていない事例が多いことを説明しました。
また、今回の例会テーマである「労使見解(人を生かす経営)」は、経営理念の扱いとは全く逆に支部内での学習活動があまり活発に行われていないこともあり、私を含め多くの会員にとって理解しづらいものとなっているので、中同協40周年記念誌に掲載された『同友会の基本理念「自主・民主・連帯」の深い意味と日常的実践の課題』の階層表を今回分かり易く説明して頂くことで、労使見解を学習する取っ掛かりにしたいという要望を出しました。
30秒ほど無言のままじっと考えた後に赤石さんから出た言葉は、「歴史的にも順番的にも、大きな勘違いをしている」という、「こういう順番で話を進めたら分かり易いと思うがどうだろうか」的なテクニカルな回答を期待していた我々の予想とは全く違う言葉でした。
その後、同友会の成り立ちからの歴史と、そこで直面した課題をどのように解決してきたのかをレクチャーして頂き、「大きな勘違い」がやはり「大きな勘違い」であったことに気付くと共に、今までしっくりこなかった経営理念と労使見解との関係がスッキリと整理され、ストンと腑に落とすことが出来ました。
この「腑に落ちる」話は、9月オープン例会の時にシッカリとお話して頂くということになりましたので、現時点では「ナイショ」とさせてください。(例会を楽しみにしていてください。)
1時間半ほど掛けて、バズテーマを含め例会の大まかな打ち合わせが終了したところで、「場所を変えて」続きを行なうことになり、昔の面影が全く無くなってすっかりキレイに整備された秋葉原駅前にある、炭火焼と日本酒が売りの居酒屋に行きました。
お店に入るとすぐに、何本かの日本酒がディスプレイされてあったのですが、その一本を見て簑前支部長がひとこと、「あ、黒牛だ。」と。この黒牛は、簑氏が作った肥料を使用して作られたお米で作ったお酒で、酒蔵会社の社長さんとも懇意にされているとのことでした。(良く和歌山まで出張に行くそうです)
残念ながらその日は在庫が無くて黒牛は飲めませんでしたが、代わりに全国のお酒を飲みながら、おいしい肴をつまみながら、赤石さんとざっくばらんなお話をさせて頂きましたが、とにかく赤石さんの記憶力の正確さには本当に驚かされました。とにかく、日時や場所、人の名前などに、全く曖昧さが無いのです。
歴史が浅ければ記憶を整理することも可能となるのかも知れませんが、同友会に入会して半世紀以上(52年)、中同協の三役(幹事長・会長・相談役幹事)を35年も歴任し、年間30回以上日本全国を飛び回っている上でのことですから本当に恐れ入りました。
お話を聞いていて興味深かったのは、他県では「同友会塾」とか「経営者塾」という名前で、県役員クラスの会員を教育するシステムがあり、そこに中同協も大きく関わっているという点でした。
こういう活動というのは、あまり他県に流れない情報ですので、こうやって講師として全国を飛び回っている方から直接話を聞けたことは貴重なことですし、全国に対する静岡同友会の立ち位置が少し分かったような気が致しました。
我々としては少し早い時間で切り上げて東京を後にしたのですが、帰りの新幹線での時間を大きな余韻に浸りながら過ごすことが出来ました。(本当に、役得だと思いました。)
赤石さん、貴重なお時間を割いていただき、どうもありがとうございました。良い例会にしたいと思います。