毎月開催している富士宮支部の例会の流れと2月の例会の報告です。
富士宮支部は会員数138名(2020年1月末)、会員はA~Fのいずれかのグループに所属します。
支部例会は毎月第2金曜日19時からです。
オブザーバー大歓迎ですが、今月は「会員限定」の例会でした。
会場は「志ほ川 バイパス店」さん
例会の前に食事を済ませます。
今月のメニューは「シチュー定食 蕎麦付き」です。
会話も飛び交い、とても賑やかな雰囲気です。
19:00 例会スタート!阿久澤支部長の挨拶から始まります。
今月の報告内容は「経営者の想い」です。報告者は株式会社シーエーティー 伊藤洋子です。
経営者になるまでと、なってからの話などなど。
最後に同友会に入会して思うことなどを話しました。
ここからはバズセッションです。今回はテーマ無しのフリートークです。
各テーブルのテーブル長が進行役になります。
バズセッションというと敷居が高いイメージがあるでしょうか?
感想だけでなく、議論が深まる中で様々な気づきがあります。報告を聞いて、各々が捉えた話を聞くのも勉強になります。
多くの感想をいただきました。10年前にも例会報告をしましたが、あっという間の10年であり、あの頃には想像できなかった社会になっています。私たち経営者も変わらなければならない。私自身、多くの方から様々な事を教えていただきました。助けていただいた方々への恩返しは、自分自身が「成長する」ことだと私は思います。
例会の締めは株式会社タケウチ 竹内会長です。
報告者の社内に谷内六郎さんの「遠足」という絵画があり、その絵を会長に紹介した時の話から始まりました。「ものがあふれる前に いのちがあふれる 時代がありました」
竹内会長から借りた著書(「昭和という たからもの」)には、谷内六郎さんの多くの作品が掲載されています。どの作品にも「便利と快適を知らず求めず」の時代があったことを忘れてはならない。というメッセージが込められています。
経営に例えるならば、新しいことを取り入れて変わらなければならない。けれども本質的に変えられない、忘れてはいけないことがあるということも竹内会長は伝えたかったのではないのでしょうか。
さぁ、例会終了!!
話足りない方や飲みたい方には、こちらの席も用意してあります。富士宮支部発「深心の会」、会場は「居酒屋 たぬき」さんです。(会場から徒歩可) 愛知同友会・富士支部からご参加いただいた会員の方々も最後までお付き合いいただきました。ありがとうございました。
そして本年度最終の3月の例会は「新会員さん、出番です!」3名×20分の報告です。
入会を迷っている方や興味がある方は、ぜひオブザーバーでご参加ください。案内の詳細はホームページにも掲載されます。
※担当 伊藤洋子(例会報告者)
2019年度1月新年例会支部長挨拶
1月10日(金)、富士宮支部の新年例会が開催されました。富士宮支部では50才以上の会員が集まったシニアの会があり、今月の例会はシニアの会からの推薦者である㈱会館志ほ川 代表取締役 塩川拳三氏による報告でした。㈱会館志ほ川は、大正時代に製麺販売業として開業して以来、富士宮市民の人生の節目節目に大きな役割を果たし、地域に愛され続ける「志ほ川の味」を守ってきました。創業100周年を迎える永い歴史を振り返りながら、外的要因がどう自社経営に影響を及ぼしてきたのかを紐解き、新年例会らしく、将来への明るい展望を語っていただきました。
塩川社長
1920年に祖父が製麺所を開業し、塩川氏は大学卒業後、有名蕎麦屋に入社して修行を積み、3年後に家業に就くことになりました。入社した年は婚礼50組前後をこなす仕事があり、立て続けに競合店が開業しましたが、順調に売り上げを伸ばして新店舗を出店するにまでに至りました。しかし、その後債務超過となり、6年後には新店舗を閉鎖し、大きな負債を負うことになりました。
清聴している会員
これではいけないと思い、食材の目利きができるようになるために魚市場に3年通い、作法を学ぶために茶道学会に入門し、お店に置く花をどのように活けるか学ぶために華道の龍生派に入門しました。また、同友会の先輩の「社長は誰よりも一番に出社する」という言葉を実践し続けた結果、早朝のすがすがしい気持ちでいると良き経営判断ができることに気が付きました。
飲食業は、製造業であり、サービス業、販売業、設備産業でもあるため、自己満足ではなく、どう買ってもらうかをよくよく考えなければならない。お店を3回リニューアルして綺麗にし、お客さんに顔と名前を覚えてもらえるようにし、お客様から選ばれるお店にならなければならない。そのためにはどうしたらいいのだろうと考え、志ほ川オリジナルの顧客管理システムを戦略的に構築して、定期的に来店される仕組み作りに取り組みました。人生の節目として、法事やお祝い事があります。そのようなときに志ほ川を利用してもらえるような、例えばお花をプレゼントしたりして、そのようなサービスを心がけるようになりました。志ほ川で結婚式をやった方が高齢になり、その歳のお祝いに利用したり、そのお子さんたちの出産やお宮参りのお祝いに利用してくださったりと、祖父、父、自分自身のお客様との付き合いが年々と営業につながるようになりました。
本来、お蕎麦は庶民的な食べ物で、音を出してよい食べ物、細く長い付き合いとして長寿の象徴でもあります。富士宮の蕎麦文化が衰退している今だからこそ、(株)会館志ほ川の存在意義を広めて、蕎麦文化を伝えていきたいと思います。
また、塩川社長は原材料費と人件費を常にチェックし、経営のバランスを把握しています。数字で表すこと、数字で判断することの重要さを改めて認識し、お客様の人生に寄り添うようなお店を作っているのだと感じました。「人生の節目に志ほ川がある」この言葉に会社の存在意義と経営理念が詰まっている素晴らしい報告でした。
お礼の言葉 ㈱タケウチ 竹内会長
懇親会の様子
記念撮影
日時:10月11日(金)19時より
場所:志ほ川(城北町667番地)
参加者:会員35名、他支部会員2名、オブザーバー3名 計40名
10月例会は、有限会社静岡木工(榛原郡吉田町住吉3217-1)の代表取締役杉本かづ行氏に「神棚に想いを込める~選択と集中で拓く世界~」と題して、氏が現在の会社に出会って入社し、紆余曲折を経て神棚業界に新風を吹き込む商品を送り出すまでの軌跡を語っていただきました。
入社当時はホームセンターに卸す木工製品半分、神棚半分くらいの割合で製造していたそうです。薄利多売な業界のため、自社製品をホームセンターのバイヤーに売り込むためには、価格競争にならざるを得ず、入社してまもなく人件費の安い中国での生産の責任者として前社長に送り込まれました。しかし、文化の違いもあり、10個検品して1個しか出荷できず苦労したそうです。活路を求めてインターネット販売に乗り出しますが、当初は利益が出ず、担当者の給与も心配したとのこと。
転機が訪れたのは、初めて会社の決算書を見たときでした。絶望的な数字を見た時に「何とかしなければ」とスイッチが入ります。中国から撤退し、神棚以外外の木工製品の製造もやめ、大量生産で薄利多売な商売ではなく、品質を重視して地道にそのことを消費者に伝えていくビジネススタイルに転換。神棚といえば和室に置くものという常識をくつがえし、洋間にも馴染むデザインの神棚をインターネットで試販したところ、消費者のニーズをつかみました。ちょうどその時期にテレビで静岡木工の洋間に似合う神棚が取り上げられ、放映日には会社の電話が鳴りやまなかったそうです。現在では、静岡市をはじめ東京にもアンテナショップをオープンして、さらに日本の神棚文化を新しいスタイルで広めていこうと、新たな挑戦の最中です。
神棚に手をあわせて祈るという、日本の文化を再発見する機会を、自社の製品を通して消費者に提供したことが現在の成功につながっていると感じる報告でした。
マジックプリント/網野氏とクロスデザイン/望月氏より
ビジネスや仕事を考える上で、役立つデザインを学ぶ講習会を開催しました。
日時:9月 26 日(木)PM7:30~
場所:シーエーティーさん新社屋
内容:デザインの基本を体験
デザインには、様々な分野がありますが、ここではモノやサービスが売れる仕組みについて学びました。テーマはドラえもんでおなじみの『タケコプター』。20XX年、人々の身近な移動手段としてタケコプターが普及していますが、まだまだ様々な課題やニーズがたくさんあります。各テーブルごとでそれらを掘り起こして、新型タケコプターをデザインし、社名、商品名、改良点を発表しました。
「デザインは情報を可視化して設計するもの」
デザインするということを学べる有意義なグループ会でした。
懇親会では、クロスデザインの望月さんの誕生日祝いと、マジックプリントの網野氏の最後のグループ会ということで、網野氏の新たな門出を祝いました。望月さん、網野さん、すばらしいグループ会をありがとうございました。
発案者の鈴木グループ長、全力投球の懇親会、お疲れさまでした。